まずは串本町の「串本海中公園」に行きました。国道42号線沿いにあるので、車で走っているとすぐにわかります。
入口でチケットを買うときに、海中観光船とのセット券があったので迷いましたが、この日はひどい雨だったので、水族館と海中展望塔だけのチケットにしました。大人1050円です。
水族館はもっと簡単な感じを想像していたのですが、なかなか展示内容も豊富です。
ラムサール条約登録記念特別展示もあり、特にサンゴにスポットライトを当てた展示がされていました。串本は温帯に属していますが、海の中では亜熱帯のサンゴがみられることで有名なのだそうです。
水族館からちょっと外に出たところにはウミガメのプールがありました。
ウミガメに餌をやることができます。一袋200円の無人販売。魚のペレットでした。餌を持って立っていると音もなくウミガメたちが寄ってくる姿が壮観です。ゆっくりと、でも確実に餌を口の中に入れていました。娘はとても気に入って、2袋目を買いました。
水族館をゆっくり見てまわった後は海中展望塔に行くことにしました。
水族館から海中展望塔へ向かうには、売店スペースを通っていくことになるのですが、一旦出てしまうと水族館へは戻れません。
この日は雨がひどくて透明度もどんなもんなんだろう？と思っていたのですが、展望塔の窓から海の中をのぞいて感激！確かにそれほど遠くまでは見えませんでしたが、これほどたくさんのサンゴや魚たちが見られるとは・・・。餌付けも行われているようですが、魚たちが群れをなして泳いでいるのは本当に見ていて飽きませんでした。窓に顔を近づけてじっと海の中をみていると、だんだん目が慣れてきて、さらに奥のほうまで見えてくるようになります。沖縄で体験ダイビングをしたときよりもよく見えたかも・・・いや、それはわたしが船に弱かったり、初めてのダイビングで耳抜きもうまくできなかったせいもあるでしょうが・・・。
想像していたよりずっと素晴らしい海の中が見られました！それがわたしの下手な写真でうまく伝っているかどうか心配ですが・・。この海中展望塔はおすすめです！
さて、そろそろチェックインの時間も近づいたので、勝浦温泉のホテル浦島へ向かいました。対岸にホテルはすぐ見えているのですが、車で行くことはできず、観光桟橋からホテルの船で送迎してもらうことになります。
ホテルの正面玄関には、少し早い雛人形が飾られていました。
右側は夕食にでかけるときに撮った、ホテルの送迎船から見た外観です。
フロントでチェックインした際にホテル内の地図をもらいました(部屋にも用意してありました)。地図の裏は「温泉巡り記念スタンプ」が押せるようになっていて、3ヶ所以上めぐると記念品がいただけます(写真のように、携帯用ウエットティッシュでした)。
部屋は赤島館の6階。建物は年季がはいっていますが清掃は行き届いていて快適でした。ちなみに掛け布団は羽根布団でした。部屋に入るのもそこそこに、娘に引っ張られるようにして温泉スタンプラリーに出発。忘帰洞からはじめてはまゆうの湯、玄武洞、磯の湯、なぎさ元湯とまわって最後に山上館の天女の湯へ行ってスタンプ制覇！です。チェックインが14時で、最後のお風呂を出たのが17:30でした。
景色といいますか、ホテル浦島ならではの温泉を楽しむなら、やはり「忘帰洞」か「玄武洞」ということになるのでしょうが、わたしのおすすめは「磯の湯」です。玄武洞のとなりにある内湯で、湯船自体は何の変哲もない感じなのですが・・・。二つ湯船があるうちの一つが、とてもぬるいお湯なのです。源泉そのままの温度でゆっくり15分ほどつかるのがおすすめ、と表示もあったのですが、他のお風呂は比較的熱いところが多いので、ここでのんびりゆったりつかるのがとても気持ちよかったです。上がると少し寒さを感じるほどのぬるさなので、のぼせる心配もありません。
ホテル内ではアジア系の家族連れが多くみられました。ちょうど旧正月の頃にあたっていたので、家族旅行といったところでしょうか。中国語をしゃべっているらしいな、というのはわかったのですが台湾か香港か・・・。カメラのシャッターを押してあげたときに勇気を出してきいてみてもよかったな、と今になって思います。
お風呂に入った後の楽しみは食事！です。今回は素泊まりプランだったので、再びホテルの送迎船に乗って勝浦の市街へ向かいます。JR紀伊勝浦駅から桟橋あたりまでが商店街になっているので、お店はたくさんありました。生マグロ水揚げ日本一の町だけあって「まぐろ料理」の看板が目につきます。
この日行ったのは「竹原」というお店。カウンターだけのこじんまりしたお店ですが、マグロ料理では名の知られた店なんだとか。ご主人と女性(奥様かな？)の二人で切り盛りされていました。
「お食事ですか？だったらまぐろ定食がおすすめですよ」というわけで、マグロ定食1575円を頼んでみました(写真)。
マグロのお刺身というより、ぶつ切りといったサイズで肉厚！です。一緒についてきた小鉢はマグロをあぶったものとたまねぎのマリネ風。レモンを絞って食べるとさっぱりとしてこれもおいしかったです。
娘はお刺身が食べられないのでマグロの焼いたのを頼んでみましたが、塩焼きでした。これも脂が乗っていておいしい！娘は魚が出てくるのを待ちきれずにご飯をお代わりしたので魚は少し残してしまったのですが、わたしと旦那で取り合いながら(?)おいしくいただきました。
ちなみに常連さんらしき方は「くじらのにんにく焼き」をみなさんオーダーしていたので、ちょっと気になりました。今度来ることがあったら食べてみたいなぁ。
食事の後は商店街をぶらぶらと歩いてみようと思っていたのですが、早起きだった上に温泉も回りつかれて娘が沈没寸前・・・(笑)。結局、バスターミナル近くのパン屋さんで翌朝の朝食用のパンを買ってホテルに戻ることにしました。
翌朝は昨日とうってかわっていいお天気！忘帰洞は午後と午前で女湯と男湯を入れ替えるとのことだったので、翌朝、日の出の頃を狙って行ってみました。夏至の前後はお風呂から日の出がみられるそうですが、この日は直接太陽は見られないものの、海と空が赤く染まってみえ、とてもきれいでした。
娘は朝からまたスタンプを集めると張り切っていましたが、起きたのが7時過ぎではチェックアウトの10時までに全部のお風呂に入っている余裕はありません。3つほど湯船につかって、あとはスタンプだけを集めに広い館内を歩き回りました。部屋に戻ったのは9時を過ぎていて、慌てて朝食をとり身支度をしました。
ホテルをチェックアウトした後は、桟橋までまた船にのり、車に乗りかえて白浜方面へ向かいました。
白良浜に着いたのが13:00近くでしたが、お昼を近くの食堂で食べた後、浜で砂遊びをしました。なかなか帰ろうと言わない娘を連れて、次に行ったのが「崎の湯」です。
白浜にたくさんある立ち寄り湯のうちの一つで、入浴料は300円です。水曜定休で営業時間が17時まで(7･8月は19時まで)だそうです。
男湯は結構にぎわっていたようですが、女湯は貸切だったので写真を撮ってみました。
海に突き出した岩風呂で、野趣あふれる温泉でした。女湯は3つ湯船があって、適温な湯船もあったのでのんびり海を見ながらつかることができましたが、男湯は熱かったり冷たかったりと難しかったようです(源泉がすごく熱いので、調整しながら入るのがテクニックがいりそうです)。
男湯のほうがさらに海に向かってひらけた湯船になっているようですが、もしかすると、隣にあるホテルシーモアやそこにある白浜海中展望塔から丸見えかも・・・というワイルドさです。
最後に景勝地の「円月島」を見に行きました。
春・秋の彼岸前後にはこの穴の中に夕日が沈むのが見えるそうです。確かに絵になりそうですね。
温泉につかりまくって、こころなしか自分の体が硫黄くさくなったような気すらしましたが、のんびり楽しめた二日間でした。また行きたいなぁ・・・。